乳腺炎を防ぐ
乳腺炎というのは、母乳の与え方を改善すれば防ぐことはできます。
横抱きの形で赤ちゃんに授乳を行う人が大半を占めますが、乳腺がスムーズに流れるようにするには、異なる方向から授乳を実践するのが望ましいでしょう。
授乳クッションというアイテムを使って、交代で横抱きとフットボール抱きによって授乳を実践するのが効果的です。
片側ずつの乳房で、抱き方を変えながら五分から十分程度で授乳を済ませていきます。
乳腺炎を引き起こしそうなときや見舞われてしまったときは、この二つの飲ませ方以外にもいろいろな向きにして母乳をあげていきましょう。
さらに、赤ちゃんがどういう風に乳頭を口に入れるのかもまた大事になります。
乳首を軽くしか口に含んでいないのに母乳を与えてしまうと、細めの乳腺や隅のほうの乳腺は詰まりやすい状態になり、乳腺炎を招きやすくなってしまいます。
赤ちゃんの口をしっかりと開けさせて、乳頭のくわえ方を深くして母乳を飲ませることをおすすめします。
乳腺の流れが悪い場合は、詰まりの箇所が赤ちゃんの下あごに来るように飲ませます。
さらに、生後数ヶ月経つと、夜ほとんど起きなくなる赤ちゃんもいます。
ですが、母乳を生み出すホルモンについては、夜に盛んに作用して母乳が出ます。
こうしたことから、夜に授乳を実践しないと乳腺が詰まりやすい状態に陥り、乳腺炎を引き起こしてしまいます。
さらには、授乳の間隔をあけてしまうと、赤ちゃんにとっても良くありません。
生成されてから時間の経過した母乳を口にすることになるので、鮮度が落ち、味もまずくなるからです。
離乳食を与え始めると日中に行う授乳の間隔があきやすくなりますが、とりわけ夜間は三時間おきに母乳を与える習慣をつけましょう。
赤ちゃんが起きていなくても構わないので、眠ったまま乳首をくわえさせる形をとると、正常に母乳を飲んでくれるはずです。