乳腺炎の症状
乳腺炎になってしまうと、それほど辛くないものもありますし、酷いものもあって、症状はいろいろです。
乳腺炎の一歩手前の段階では、正常に乳腺が流れないうつ乳状態になってしまい、少しの痛みやしこりができてしまいます。
そして、乳腺の詰まりを起こすと、乳首に白斑という白色に近いニキビのようなものが生じる場合もあります。
このくらいの段階では、病院などに行かなくても症状を消すことができる可能性は大です。
食生活に気を配り、夜の時間帯の授乳頻度を高くしたり、抱き方を変えて四方八方から授乳したりすると、乳腺の詰まりが解消されて症状が緩和されていくはずです。
しかし、しこりは小さくなることもなく、白斑も消えないままであるならば、乳房が熱を持つことによりいっそう注意が必要な乳腺炎を招いてしまいます。
白斑というものは、乳腺の中の詰まりが治まっても完全に見えなくなるまではちょっとした痛みを自覚し、だいぶ長い時間が経たなければ消えることはありません。
授乳のやり方や食生活を正しても症状が治まらないという場合には、母乳外来と呼ばれる科を訪れ、マッサージをしてもらうのが良いでしょう。
マッサージにより詰まりが取り除かれれば症状は軽くなってきますが、引き続き気を配りながら授乳していくことが大切です。
乳房の周りに痛みがあったり体温が上昇したり体が疲れやすいというときには、深刻な乳腺炎にかかっていると言えます。
中には、突発的に熱がおよそ40度に高まってしまうことがあります。
一切風邪の症状が認められず、寒気があるのが特徴です。
母乳マッサージをしたにもかかわらず良くならないのであれば、医療機関に頼り、薬の処方を受けます。
そして、これでも症状が解消しないときは、乳腺を切開し、溜まった膿を出す手術を行います。
手術終了後、数日間が過ぎれば元気な頃と同じようにして授乳をすることができるまでに改善するでしょう。