乳腺炎と母乳マッサージ
乳腺炎で高い効果を発揮するのが母乳マッサージと呼ばれる方法です。
母乳マッサージは資格を所有した助産師が携わり、乳腺炎を治す目的だけでなく、乳腺炎の予防や母乳の出を良くするのにも最適です。
自力で母乳マッサージを行うことも可能ですが、正しくない方法をしてしまうとかえって乳腺に詰まりが生じる可能性もあるので、気をつけなければなりません。
マッサージを自分で実践するときは、乳腺炎を防ぐためや乳腺炎一歩手前のときに取り組みます。
乳房の基底部が硬いと母乳がスムーズに出なくなるので、基底部分をマッサージで揉んでいきましょう。
第一に、左乳房の横部分は右手を用いてボールを握るかのように掴み、もう一方の手は乳房のわき部分に添えて、外側から内側に対して力を伝えます。
それから今度は、乳房の下部分を横のときと同様に反対の手でボールを握るように掴んで、もう一方の手の位置は斜め横付近にして、斜め横から上方向へと力を加えていきます。
さらには、同じように下から上にも力を入れて実践します。
いずれも三回ずつやるように心がけましょう。
その他、乳頭マッサージというのはうつ乳の防止にもなりますので、取り入れてみるといいでしょう。
乳首をつまんで、方向を切り替えながらわずかずつ力を軽くしていきます。
でも、特に乳腺炎にかかった時は、自分でマッサージをやるのではなく、プロに任せたほうが良いでしょう。
専門家の母乳マッサージの中でよく知られたものは桶谷式です。
日本の至る場所で事業に取り組んでいる助産師さんがかなりいるのです。
母乳マッサージだけにとどまらず、子供を育てるにあたって抱える悩みまで聞いてくれるので、母乳育児の力強いサポート役とも言えます。
乳房に詰まりが認められるようになったときでも、大して痛まないマッサージを実践し、乳腺の流れを良くし、柔らかい乳房を実現してくれることでしょう。